一般不妊治療

不妊症とは

不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、1年間以上妊娠しない状態をいいます。

一般不妊治療とは

不妊治療

一般不妊治療とは、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療に進む前の治療法を指します。

一般に、不妊治療の現場では、「ステップアップ」という考え方が広く用いられています。
最初にタイミング療法を数回行ってみて、結果が出なければ次に人工授精を数回行ってみる、それでも妊娠に至らなければ次は体外受精、という流れで徐々に医学的介入のレベルを上げていく方法です。
当院では原則、この「ステップアップ」という方法は用いません。
「ご夫婦が妊娠に至らない原因はどこにあるのか」をご夫婦と一緒に考え、その原因に直接アプローチする治療法および、状態に見合った実施回数を決定していきます。

当院のタイミング療法

一般的には「超音波で卵胞の大きさを計測して排卵日を予想し、性交渉のタイミングをアドバイスする」と考えられているようですが、当院では多少異なった考え方をします。

タイミング療法での超音波所見は排卵日を予想するためにおこなうのではなく、現在の状況が排卵前なのか後なのかを判定する材料として用います。それに応じて性交渉をどの程度行えばよいのか(あるいはしないほうがいいのか)をお話しさせていただきます。

人工授精

人工授精とは、女性の排卵の時期に合わせて、洗浄濃縮したパートナーの精子を子宮内に注入する方法です。何らかの原因により腟内に射精された精子の子宮内への自然遡上が阻害されていると考えられる場合のみに実施します。

当院では子宮内膜を傷付けないように超音波で子宮の状態を確認しながら、極めて柔らかいカテーテルを使用して施行しています。

人工授精料金
料金(税込)
処置代 16,500円
日・祝日の場合 +3,300円

※カテーテル挿入に際しスタイレットを使用した場合は、処置代は2,200円(税込)加算されます。

排卵誘発法

排卵誘発法とは排卵誘発剤を用いて卵胞(卵子)を発育させ、排卵を促す方法です。通常は排卵障害のある患者様に行いますが、妊娠率を上げるために正常排卵周期を有している患者様にも複数個の卵胞発育を目的として行うことがあります。

初診予約方法

当院では治療方針の解説動画をご確認いただいた上で、完全予約制にて不妊治療外来のご予約を承っております。
現在、セカンドオピニオンの受け入れは行っておりません。
感染症対策、混雑緩和のため付き添いやお子様の同伴はご遠慮いただいております。しかし、やむを得ない場合のみ平日15:30~16:00に限り、同伴可能です(要予約)。ただし、頻回が予想される場合には子連れ可能な他院様での治療をお願いしております。

不妊治療対応可能な条件

  • ご夫婦が法的婚姻関係にあり、夫婦ともに不妊治療を希望していること。
  • ご夫婦ともに非喫煙者であること。
  • 奥様のBMIが28以下であること。(BMI=体重[kg]/身長[m]÷2)
  • 奥様のご年齢が43歳未満であること。
    43歳のお誕生日以降、一般不妊治療は行っておりません。体外受精は46歳までとなります。
  • 治療されるご本人様がネイティブと同程度の日本語力をお持ちであること。
    (In order to provide medical care safely, the person receiving the treatment in our clinic needs to have the same level of Japanese proficiency as a native speaker.)

※ご夫婦ともに感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)を施行させていただくことがございます。結果によりお受入れできない場合がございます。
※内科・心療内科・精神科等で持病をお持ちの方は、主治医の先生の妊娠許可が必要となります。
※特に乳がん・血栓症の既往がある方は必ずお申し出ください。

予約手順

  • 初診時は奥様のみのご来院をお願いいたします。
  • 月経周期はいつでも構いません。
  • 健康保険証(もしくはマイナ保険証)・紹介状・検査データをお持ちでしたらご持参ください。体外受精経験のある方は必ず紹介状・検査データをご持参ください。

下記の治療方針解説動画をご確認の上、ご予約ください。

一般不妊治療をご希望の方

こちらより治療方針をご確認ください。

体外受精・顕微授精をご希望の方

こちらより治療方針をご確認ください。

男性不妊診療をご希望の方

こちらより治療方針をご確認ください。
奥様が他院で不妊治療中の方も歓迎です。ご主人様の状態を併診させていただきます。
当院では「ブライダルチェック」としての精液検査や「精子バンク」としての精子凍結は行っておりません。

初診後の流れ

① 初診当日

ご受診いただきました当日に、ご夫婦の今までの経緯を伺い、検査の日程調整をさせていただきます。診察内容にもよりますが、時間は2時間程度、費用は通常5000円~20,000円程度です。
検査項目によっても異なりますので少し余裕を持ってご来院ください。

② 基本検査

ご夫婦のお話を伺った後、いくつかの検査を施行させていただきます。
検査は月経周期/禁欲期間に左右され、また保険の検査と自費の検査は同日に施行することができないので、この間、複数回お通いいただくことがあります。

以下の内容は一般的なモデルケースでの検査項目です。

奥様の検査 ご主人様の検査
超音波検査(一般的なスクリーニング+排卵前・後の確認を複数回実施)
抗クラミジア抗体(IgG、IgA)
CA125
抗精子抗体検査
抗ヘリコバクター・ピロリ抗体(IgG)
精液検査
内分泌学的検査(FSH、LH、PRL、E2、T)
精巣触診
精巣超音波検査


③ カウンセリング

基本検査の結果が出そろった後に、ご夫婦に一度時間をお作りいただき、検査結果およびご夫婦の現状を考慮の上、院長よりご夫婦に最適と思われる治療方針をご提案いたします。

④ 意思決定→治療開始

ご提案させていただいた方針を、ご夫婦で十分ご相談いただき、ご夫婦ともに納得できる方法を決定していただいて、その方法に則った治療を開始していきます。

ご夫婦にとって最適と考える治療方針をご提案させていただきますが、「絶対その方針に則らなければならない」というわけではありません。
個人個人の価値観は異なっており、ご夫婦個々に、あるいは夫婦間でも意見の一致を見ない場合も当然あると思います。
その場合は医師より、ご夫婦の価値観内で最良と思われる方針を提案させていただきますので、遠慮なくおっしゃってください。
治療方針の最終決定権はあくまでも患者様ご夫婦にあり、十分納得した上でのご夫婦の最終決断は尊重されるべきもの、と考えます。
また、セカンドオピニオンを希望される場合も、遠慮なく仰ってください。紹介状を準備させていただきます。

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