当院での一般不妊検査/治療について
一般不妊検査(スクリーニング)
一般不妊検査(体外受精/顕微授精以外)を目的に当院にご受診いただきますと、先ずはご夫婦の生殖上の問題点を可視化するための網羅的な検査を行います。
この検査が全て終了した後に、ご夫婦揃ってご受診いただき「総括(治療計画作成)」を行います。
すなわち
「ご夫婦の生殖上の問題点はどこにあるのか?」
「その状態に対して、一般的に不妊治療はどのように組み立てていくのか?」
を可視化/ご提案申し上げます。
治療計画作成
ご夫婦揃ってご来院いただき「総括(治療計画作成)」を行う際、「問題点の可視化」「妊娠に向けたルートの具体化」を当方より行いますが、「治療法の確定」を強要することはございません。
同じ状況/同じ年齢の方でも
「何人の家族像を描いていらっしゃるのか?」
「生殖に”手”が加わることにどの程度抵抗感をお持ちなのか?」
がご夫婦ごとに、さらにはご夫婦間ですら異なるからです。
すなわち、治療法の最終決定は、あくまでも治療の主人公であるご夫婦に行っていただきます。
当院では、治療法のご判断を行っていただく際に必要な提供情報を豊富に準備してお待ち申し上げております。
当院での体外受精/顕微授精について
体外受精(顕微授精)とは
自然妊娠では精子と卵子は奥様の体内(正確には卵管内)で出会うのですが、何かしらの理由によりこの過程が困難なご夫婦(卵管閉塞や精子数の減少など)に対し、体外で(培養液内で)精子と卵子が出会うお手伝いをするのが体外受精(顕微授精)です。
近年ではその性質を応用利用し、原因不明不妊のカップルや奥様のご年齢が上昇したカップル(年齢因子)へも広く利用されています。
当院の体外受精の特徴
当院では出生率追及生殖補助医療(Live_Birth_Rate_ Optimized ART)を実践することを診療理念としております。
出生率追及生殖補助医療(Live_Birth_Rate_ Optimized ART)は、本日現在、以下の6つの柱からなっています。
(今後新たに世界的な高品質エビデンスが出てきた場合、変更する場合がございます。)
- 採卵数maxを目指す
- アンタゴニスト法で誘発
- 採卵9個以下は新鮮胚移植、15個以上は全胚凍結
- 基本胚盤胞移植
- 融解胚移植は自然排卵周期(ホルモン補充療法周期を極力用いない)
- Add-ons(いわゆる”オプション”)は”プラセボ”で利用する
詳細はこちら(準備中)で解説いたしておりますのでご参照ください。
当院で対応可能な体外受精の範囲
よほど奇抜/実験的な治療でない限り、国内で行われている不妊治療行為は先進医療/着床前診断(PGT-Mを除く)を含め概ね対応可能です。
但し、本邦では混合診療が禁止されておりますので、「保険診療の範囲内」などで制限がかかることがございます。
ご希望がございましたらご受診の上ご相談ください。
不妊診療初診予約法
当院で不妊治療対応可能な条件
- ご夫婦が法的婚姻関係にあり、ご夫婦ともに挙児を強く希望していること。
- ご夫婦ともに非喫煙者であること。
- 奥様のBMIが28以下であること。(BMI=体重[kg]/身長[m]÷2)
- 奥様のご年齢が体外受精は46歳まで、一般不妊治療は43歳までであること
- 内科・心療内科・精神科等で持病をお持ちの方は、主治医の妊娠許可が得られていること
- ご夫婦ともにネイティブと同程度の日本語力をお持ちであること。
(In order to provide medical care safely, the person receiving the treatment in our clinic needs to have the same level of Japanese proficiency as a native speaker.)
※ご夫婦ともに感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)を施行させていただくことがございます。検査結果により他院様をご案内させていただくことがございます。
※特に乳がん・血栓症の既往がある方は必ずお申し出ください。
初診予約
初診時は奥様のみのご来院をお願いいたします。
治療内容の特性上、お子様連れはご遠慮いただいております。
月経周期はいつでも構いません。
健康保険証(もしくはマイナ保険証)をご持参ください。
体外治療中転院の方は必ず紹介状をご持参ください(前院での初回生殖補助医療管理料算定日、保険胚移植回数、凍結余剰胚のないことが記載されている紹介状が必要となります)。
- 予約サイトの「日時指定予約」をクリックしてください。
- 「不妊治療初診」のボタンよりご予約をお取りください。