初期妊娠中絶について
当院では初期妊娠中絶の受け入れを行っておりませんが、アイリスメディカルグループの永井産婦人科病院もしくはアイリスウィメンズクリニック武蔵小金井をご紹介させていただいております。詳細は各院のHPをご覧ください。
手術費用
内容 | 費用(税込) |
永井産婦人科病院(妊娠10週6日まで) | 75,000円 |
アイリスウィメンズクリニック武蔵小金井(妊娠11週6日まで) | 100,000円 |
費用に含まれる内容
- 術前診察
- 検査代
- 薬代
- 麻酔代
- 手術費用(全例MVA使用)
- 術後検診
中絶手術のリスク
皆様に知っておいていただきたいことは、「中絶手術はノーリスクではない」ということです。中絶や流産の際に行われる子宮内容除去術は後遺症を残さない場合がほとんどです。しかし、不妊症の診療にあたっていると、過去の子宮内容除去術の影響を疑わせるケースにしばしば遭遇するのも事実です。

子宮内は通常【1】の方のようにきれいな空間となっていますが、【2】の方は上下に肉柱が形成されているのがわかります。
このように、子宮内掻爬などの子宮内処置に伴い子宮内に癒着を残してしまうことがあります。

排卵するころの子宮内膜は通常8mm以上あるのですが、子宮内容除去術を繰り返し行うと、卵胞が育っても子宮内膜が厚くならなくなり、着床障害の原因となるとされています。
この方は約20mmの排卵寸前の卵胞があるにも関わらず、子宮内膜は4.5mmしかありません。
このような子宮内膜菲薄化は、不妊治療に非常に困難になります。
このように人工妊娠中絶や流産手術などの子宮内容除去術は、子宮内膜に重大なダメージをおよぼし、難治性不妊の原因となってしまうことがありうるのです。
将来、こうした状態で不妊となって苦しまないように、「希望しない妊娠は積極的に避ける」+「やむを得ず子宮内容除去術を行う際は子宮内膜に愛護的に行う」ことが極めて重要なのです。